映画「勝手にふるえてろ」を勝手にレビュー!?→結果:こじらせ女子の生態研究となった件

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ごきげんイカが?イカちゃんです。

先日「勝手に震えてろ」という松岡茉優さん主演の映画を観てきました。(しかも二日連続で)

今回も「喫茶フロリダ」編と同様、下北沢のMたびというバーと店主におすすめされての鑑賞でした。

【大和市民のディズニーランド!?】レトロな純喫茶「フロリダ」に行ってきた

まずは、こちらの映画のあらすじをご紹介します。

この映画のあらすじ

早朝のハンバーガーショップにて。金髪店員に向かって語りかける江藤良香(ヨシカ/松岡茉優)、24歳。趣味は絶滅した動物をネットで調べること。アンモナイトの化石を愛でる毎日。

「本能のままにイチ(北村匠海)と結婚しても絶対幸せになれない。結婚式当日もイチが心変わりしないようにって、野蛮に監視役続けてなくちゃならない、そんなんで幸せなんて味わえるかよ。その点ニ(渡辺大知)ならまるでひと事みたいにお式堪能できちゃう。ドレスのままチャペルから何だか知らんが丘駆け下りてわがままにニのこと放ったらかして、波と戯れたりデコルテあらわなドレス肩上下させてハーハーしたりして花嫁タイムをエンジョイできちゃう。」

 

そう、ヨシカには彼氏が2人いる――。

1人は中学時代からの片思いの相手 イチ

同級生からマスコット扱いされ、いじられているのを教室の片隅から見つめることしかできなかった相手。好きだから見たい、見たいけど気づかれちゃダメという屈折した感情から、視野の隅で見る“視野見”という攻略法を編み出し、イチをモチーフに漫画を描くほど恋心はこじれていた。

10年前の運動会で言われた一言が、今も胸に残っている。

「こっち見て、俺を見て」

もう1人は同じ会社の営業として働く同期 ニ

経理と営業として出会い、同期会という名の飲み会で連絡先を交換した。正確には少々強引に交換させられた。テクノの流れるクラブでのデートの後、酔っ払ったニから「俺と付き合ってください」と本気の告白をされる。「人生初、告られた!」とテンションが急上昇するも、正直タイプではない。

 

ある夜、電気ストーブが布団に引火するというボヤ騒ぎを起こし、死ぬ前にせめてもう一度イチに会いたいと覚悟が固まる。

「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです。」

そこからヨシカは、アメリカに転校した同級生の名を騙って同窓会を計画。ニとのデートも上の空。そして、ついに待ちに待ったイチとの再会の日が訪れるが、会話に全然入っていけないヨシカ。イチを含む上京組のグループに何とか加わり、ニが使った強引すぎる方法で無理やり連絡先を交換、東京で再び会う約束をとりつける。

 

2度目の再会。夜明けのベランダでアンモナイトの生態で盛り上がるヨシカとイチ。

「あの頃に君と友達になりたかったな。」

しかし、次にイチの口から発せられたのは、衝撃の一言だった・・・

(公式ホームページより引用)

要するに片思い以外の恋愛経験がない、24歳のオタク気質の内向的女子が

中学から10年間ずっと思いを寄せていた「イチ」との「脳内恋愛」と

会社の同僚で正直タイプではない「」との「リアルな恋愛」の同時進行に揺れ動きながら、

学校でのヒエラルキー最下層の息苦しさや、都会で生きる窮屈さとともに、葛藤していくラブコメディ映画です。

Youtubeなどの短編動画に慣れてしまい、最近は2時間超の映画を見きれる集中力がなかったのですが、
話のテンポがよく、くどすぎない間隔で笑いドコロが散りばめられているので、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。

今回はこちらの映画を「レビュー」します!

 

 

 

 

って、それじゃ普通なんだよ!バカタレ!!!!!!

 

だって、レビューやらストーリー紹介をしてもぜんぜん面白くない!!!

(レビューが観たい方は映画.comFilmarksでどうぞご覧ください)

 

 

実は、わたくしこの映画が始まって、3秒で泣きました(その後もずっと泣いてた)

最初のシーンはハンバーガーショップの店員に語りかける場面なのだが、泣き要素は全くない。

観た瞬間主人公の「こじらせ感」を悟ってしまったからなのです。

 

言うまでもなくお気づきかもしれませんが、

イカは割と重度な、こじらせサブカルくそ女です

そりゃ感情移入するに決まってるじゃないですか!!

 

映画中、感じることが多すぎて「どこかにメモしたい!」

が、ペンもノートも持ってない!!!困った!!

 

そのとき、手に取ったのは化粧品の「アイライナー」

 

私はその時の感じたことを、都度手のひらに書き込んでいく奇行に走りましたw

それぐらい心からふるえたのです、感情を残したかったのです!!

お陰で手のひらと甲は真っ黒に。笑

そこで、主人公のこじらせ思想により近いイカの観点から、人間的なこじらせを打破するにはどうすればいいのか。

自分なりに傾向と対策を考えてみました。

「勝手にふるえてろ」のシーンから学ぶ、こじらせ思考の傾向

「勝手にふるえてろ」はこじらせ女の生態と思想がこれでもかというほど、散りばめられている映画です。

こじらせ思考の傾向を、本編のシーンと共に分析していきやす。

 寂しさを埋める術を知っている 

主人公のヨシカは、趣味の「絶滅危惧種を調べる」ことにより家に帰って一人でも、充実の自宅ライフを送っています。

その熱量は、誇らしげに周りに熱弁するぐらい。

こじらせ女のプライベートは「一人が当たり前」という前提があるので、寂しさを埋める術が自然と身についてしまうのです。

 大人数の飲み会より、自分の世界 

本編序盤には、ヨシカが同僚との飲み会を「金晩はタモリ倶楽部見ないといけないから無理」と一度断るシーンがあります。(よっサブカルの鑑!)

こじらせ女にとっての優先順位は、圧倒的に 大人数の飲み会<<<<<趣味 なのです。

そして、自分に対しての人数が増えるにつれ全く喋れなくなります。

自分含め3人までならギリ喋れるが、4人以上になるともう置物状態。

いくら金曜日の晩で仕事から解放されても、楽しくないと予想される場には、始めから行かないという特徴が現れているシーンであります。

イカも、浮き足立っているプレミアムフライデーより、断然「タモリ倶楽部派」です。

まぁ、私は酒も好きですが!!

 疑ぐりぶかくネガティブで、プライドが高い 

人間関係で挫けた経験が多いこじらせ女は、せっかくの好意も疑ぐり深くなってしまう傾向があります。

先述の飲み会に参加したはいいが、テンションの高いノリに居心地が悪く出て行こうとした時、渡辺大知演じる「ニ」に声をかけられ、呼び止められます。そしてヨシカのことが前々から気になっていたことをぶっちゃけ、強引にLINE IDを交換させられます。

その後「ニ」に告白され一瞬は浮かれますが、そもそもタイプではない彼のことをどこか下に見てしまい、雑にあしらってしまいます。

こじれにこじれると、こころのバリアを張って距離を置いてしまうのです。

そして、10年間思いを寄せてきたイチと比較し、二に対し

「わたくしの人生の中でポっと出のあなたに、私のなにがわかるの?」という言葉を吐き捨てます。

これこそ、こじらせ女子の必殺技「泥沼ネガティブ」です。

好きと言ってくれる人にも冷たくしてしまい、「恋愛経験が少ない」ことをバカにされているのではないか、などと負のループに陥って心が荒れ狂うのです。

 想いが爆発した時の行動力が、神掛かっている 

ある夜、電気ストーブが布団に引火してボヤ騒ぎ、一瞬死を覚悟。

そして、死ぬ前にもう一度イチに会いたいと決心がついたヨシカは、海外逃亡した同級生になりすましたfacebookアカウントを作成し同窓会を企画するという、ありえない方法でイチと再会することができました。

自分に自信がなく、いつもあと一歩の勇気が出ない「こじらせ女子」ですが、強烈なきっかけさえあれば爆発的な行動力を発揮することができます。秘めたパワーは底知れないのです。

 最大の敵は計算高い、震えてる系女子 

本編の中盤、同級生が住むタワーマンションで行われた上京組飲み会で、イチに対して「計算高そうな女子」がベタベタ絡むこのシーンがある。

そのようにうまく立ち回れないヨシカは、自分の中の沸々とした思いを吐き出すため、側にあったカレンダーを引きちぎって「王子の絵をひたすら書く」という奇行に走ってしまいます。

このような行動に走ってしまった理由は、思ったように行動できない自分に対しての苛立ちに加え

上手く立ち回れる=計算高く、恋愛体質な女子に対しての敵対心の現れ でもあると思うのです。

ちなみに「勝手にふるえてろ」という映画のタイトル、

西野カナさんの曲の歌詞のような「会いたくて震える」系女子へのアンチテーゼではないかという、個人的解釈に至りました。笑(実際は、そこまでの意味はないのだろうけど)

 本能で行動してしまう人間を、野蛮だと軽蔑 

本編の中でヨシカは何度も「本能のままに行動してしまう人間なんて、野蛮だわ」というフレーズを口にします。

こじらせ女子は、度重なる妄想恋愛の経験から「恋愛とは、美しいものでなければならない」という前提が出来上がってしまっています。

だから、本能のままに行動してしまう周りの人間のことを「野蛮」で「汚らしい」ものとし、軽蔑してしまうのです。

そして、自分が恋愛する立場となった場合でも、野蛮な人間に「成り下がる」ことだけはあってはならないと考えてしまいます。

こじらせが行き過ぎた結果「恋愛潔癖症」となり、理想の恋愛以外は受け付けなくなってしまうのです。

こじらせ脱却への対策方法とは

この映画を観て、気づいた

私ってある程度狂ってたんだな」ということを。

こじらせの世界の中にいつまでもいるようでは、一生恋愛はできない。

この映画を通じ「こじらせ女子」を客観的に見つめることに、成功したのだ。

だから、こじらせ女子なりに、こじらせ脱却の方法を考え抜きました。

 現実に向き合い、身近な幸せを受け入れる 

妄想恋愛だけに留めておいたら裏切られることはない。けれど現実の恋愛は簡単に裏切る。

だが、現実を乗り越えていかねば前には進めない。

そりゃ誰だって綺麗でまっすぐな恋愛をしたいと思っている。

それでも「イチ」のような綺麗な恋愛を基準に考えてしまうと、現実との落差でひどく傷つくことになる。

だからこそ、狂った行動をしたヨシカを受け入れようと努力してくれて、一緒にいて違和感を感じない、

「二」のような身近な王子を大切にして行くのが最善ではないだろうか。

 潔癖な恋愛観を、捨て去る 

野蛮な行動も「人間だからしょうがない」と、認めてあげられる心を持つことで受け入れられるようになるのではないか。

本能のままに行動することを許容し、完璧でない部分があってこその人間なのだ。

そのように考えれるようになれば、こじらせ思考脱却への第一歩だと思うのだ。

 


 

有明などの湾岸エリア、地味なアパート、ありふれた会社など、飾り気のない“東京”を描写しているところも、この映画のミソ。

疾走感や構成のわかりやすさから、観る人は割と選ばない映画だと思われます。

変わらない日常、都会の窮屈感を感じている、新卒3年以内の社会人などには、特にどハマりの映画だと思うのです。

 

きっと、この映画を観て、何も感じなかったと言う人は、実家が六本木のお金持ちで何不自由なく育った人とか、

常に「スクールカーストの最上部」で輝いて生きてきた人ぐらいではないだろうか。

 

鑑賞している皆が笑い泣きしていたということは、

みんなどこか自分の中に「こじらせ」ている部分があるのでは。

 

2018年3月24日現在、この映画が上映されている映画館はわずか。だが、一見の価値はあります。

(そもそもイカが観に行ったタイミングも遅く、渋谷ヒューマントラストでの公開終了前日でした。)

近くに上映館がない場合は、6月に発売されるDVDを待ちましょう。

 

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